壁コンセントの差し込み口の交換を自分でする方法

こちらの記事はコンセントの差し込み口の交換するする方法を解説します。

コンセントの交換は資格が必要な為、必ず第二種電気工事士以上の資格を持つ方が施工してください。

ブレーカーを落とす

安全のため交換しようと考えているコンセントに対応しているブレーカーをOFFにします。

ブレーカーを落としても交換しようと考えているコンセントではないところのブレーカーを落としている可能性もあるので電化製品などを繋いでみて電源が入らないかどうかを確認しましょう。

この時に使用する電化製品は別のところでも使用して必ず故障していないか確認済みのものを使用してください。

テスターを使用する

検電するためのテスターを使用することも推奨します。

  1. 交流電圧測定のモードにする
  2. リード棒をコンセントの両端子に1本ずつ差し込む
  3. 102-105V程度の数値が出ている場合は回路に電気が流れている状態
  4. 0の数字が並んでいる場合は回路に電気が流れていない状態

コンセントのプレートを外す

プラスチックのプレートの下側に切り欠きがあるのでそこに平たいものを差し込み外します。

プレートが外れると中のプレート受けが露出するのでプラスドライバーで外します。

ここまでの作業であれば第二種電気工事士の資格がなくても作業可能ですのでプレートが割れてしまった場合などは無資格でも大丈夫です。

VVFケーブルを外す

コンセントの裏を見ると4つの穴があり2本の白と黒の配線が刺さっているのでそれを取り外します。

4本とも挿さっている場合もありますが、送り端子として別のコンセントに送られています。

取り外す時はマイナスドライバーでも大丈夫ですが、Panasonicから専用の工具が出ているので今回はこちらを使用します。

白と黒の配線の間に取り外す工具を入れる穴があるのでそこに垂直に差し込みます。
奥までしっかり差し込むと導線が外れるはずですが、中々固くて外れにくいです。

外れにくいからといって工具をぐりぐりしないようにしましょう。最悪コンセントが壊れてしまいます。

Wに白、反対に黒をいれる

差し込む穴が4箇所ありますが上下が内部で接続されているので白と黒を斜めに入れても問題ないです。

コンセントの裏にWという表記がありそちらはWhite(白)の頭文字です。必ず白をWに入れることを守りましょう。

プレートを元に戻す

プレートを再度ねじ止めして外した手順と逆の手順で元に戻します。

ブレーカーをONに戻す

全ての作業が終わって配線が外れかけていないか、導線が見えている状態ではないかなど安全を確認してブレーカーを入れ直しましょう。

テスターで再度電圧を確認する

ブレーカーを戻した後、必ず再度テスターを使ってコンセントに電気が通っているかを確認します。
交流電圧測定モードにし、リード棒を再びコンセントの両端子に差し込みましょう。


100V前後(通常は102〜105V程度)の電圧が表示されれば、正常に通電しています。
この段階で電圧が出ていない場合は、配線ミスや接触不良の可能性がありますので、必ずブレーカーを切ってから再確認・修正を行ってください。


電化製品で動作確認をする

通電確認後は、実際に電化製品を繋いで正常に動作するかをチェックします。
使用する電化製品は、事前に別のコンセントで動作確認済みのものを使いましょう。
例えば、卓上ライトやスマートフォンの充電器など、通電確認が簡単に行えるものが便利です。


作業後の注意点

  • プレートやビスに緩みがないか再確認してください。緩んでいるとガタついたり、接触不良の原因になります。

  • 壁の中に配線を無理に押し込まないようにしましょう。VVFケーブルが曲がったり、被覆が破損する恐れがあります。

  • 導線の芯線が露出していないかも重要なチェックポイントです。絶縁が不十分だと、感電や火災のリスクがあります。


最後に

繰り返しになりますが、コンセントの交換作業は第二種電気工事士以上の資格が必要です。
この記事はあくまで作業内容の参考情報であり、無資格者が作業を行うことは法律で禁止されています。
必ず有資格者が安全な手順で施工を行うようにしてください。